笑福亭笑瓶の死因は大動脈解離！どんな病気？7年前にも救急搬送されていた

2023年2月22日、落語家の笑福亭笑瓶（しょうふくてい しょうへい）さんが急性大動脈解離でお亡くなりになったと報道されました。66歳でした。

最近あまり見なくなったとの声がありますが、今月12日には「噂の！東京マガジン」にも出演し元気な姿を見せていたと言います。

笑福亭笑瓶さんを襲った急性大動脈解離とはどのような病気なのでしょうか？

また7年前にも同じ病気で運ばれていたとのことで完全治癒が難しい病気なのでしょうか。

一つずつ見ていきましょう。

笑福亭笑瓶の死因は急性大動脈解離

笑福亭笑瓶さんは21日午前に自宅で倒れ、救急搬送され急性大動脈解離と診断されました。

3日前には「噂の！東京マガジン」で共演していたお笑いコンビTake2深澤邦之さんのインスタグラムにも登場しており元気な姿を見せていました。

治療を受けるも22日午前にご家族が見守る中、息を引き取ったそうです。

 

大動脈解離とはどんな病気？

大動脈解離とはどんな病気なのでしょうか。

大動脈解離とは

動脈の壁は内膜、中膜、外膜の３重の層でできています。動脈解離とは、内膜に亀裂（内膜に穴があき、入り口）ができて、中膜の層で内膜と外膜の間にすきまができます。血圧と血流による、すきまはどんどんと裂けていきます。動脈が中膜の層でさけて、二重の腔になってしまう状態です。大動脈に解離が発生した場合、解離性大動脈瘤または急性大動脈解離といわれます。

引用元　東宝塚さとう病院

大動脈解離は、近年増加しつつあり、予後が不良のために注目されている病気です。 突然発症し、放置すれば、発症後48時間以内に50％、1週間以内に70％、2週間以内に80％の高率で死亡するといわれています。

引用元　東宝塚さとう病院

大動脈解離の原因は？

大動脈解離の発症リスクになるものとして下記が挙げられます。

笑福亭笑瓶さんは、若い頃はタバコを3・4箱吸っていたそうですが、これをやめ週に数回のウォーキングなどをしたり食事に気をつけたり、話題も健康について話されることが多かったのだそうです。

 

2015年にも救急搬送されていた

笑福亭笑瓶さんは、2015年12月29日に千葉県内のゴルフ場で急激な背中の痛みを訴え救急搬送されています。

救急車が到着し、救急隊からのさまざまな質問の中に、「この痛みに対して病院にかかられたことは？」と聞かれ、「上行大動脈瘤！」と答えたそうです。

笑福亭笑瓶さんは退院後のインタビューで下記のように話しています。

大動脈がコブのように膨らんだ状態で、破裂したら命にかかわる怖い病気だそうです。実は以前、番組の企画でMRI検査を受けたとき、「上行大動脈瘤の恐れがあるから、年に1回は検査したほうがいい」と言われていて、それを思い出したんです。

引用元　HEM-net

この一言で空気が変わり、救急車からドクターヘリでの救急搬送となったのですね。

 

上行大動脈瘤とは

笑福亭笑瓶さんが言った「上行大動脈瘤」とは・・・

大動脈瘤は、大動脈（通常は20～25㎜程度）が「こぶ」のように病的にふくらんだ状態（30～40㎜以上）を指します。この「こぶ」ができた場所によって○○大動脈瘤と呼ばれ、胸部に動脈瘤がある場合を胸部大動脈瘤、腹部に大動脈瘤がある場合を腹部大動脈瘤といいます。

引用元　国立循環器病センター

 

ドクターヘリだったから助かった

この時の診断は上行大動脈瘤ではなく、急性大動脈解離で、手術はせずに2週間で退院しました。

退院後のインタビューで笑福亭笑瓶さんは、ドクターヘリでの的確で早期の救命措置が命を救ったと話しています。

救急車だったら、病院に到着するのに何十分もかかっていたでしょう。救急車の中で大動脈が破裂してしまって、手術しないといけない状況になっていたかもしれない。だから、ドクターヘリのおかげで今があると思います。

引用元　HEM-net

実際にドクターヘリが現場に着くまで5分くらいだったとのこと。

救急車の到着時間が平均9.4分なのでかなり早いですよね。

 

生きることを楽しみたい

笑福亭笑瓶さんは、この時を境にチェーンヘビースモーカーをやめ、健康に気遣い始めたのだとか。

また、「挑戦したいことや目標はあるか」という質問に、

と明かしています。

暑い夏の日に飲むキンキンに冷えたアイスコーヒーの美味しさや、飼い犬の毛のぬくもり、魚を焼いたときの匂い……。そんな日常が今は大きな喜びや楽しみです。死んでしまったら五感も何もない。忘れていた日常の喜びを思い出させてもらいました。

引用元　HEM-net

 

まとめ

「笑福亭笑瓶の死因は大動脈解離！どんな病気？7年前にも救急搬送されていた」と題して、大動脈解離ってどんな病気なのかをお伝えしてきました。

また、以前番組企画で言われた上行大動脈瘤についてや、ドクターヘリで救急搬送された過去がありそのために手術せずに退院できたこと。

退院後には日々の生活を楽しみたいと話しており、直前まで元気に仕事をされている様子も番組やインスタグラムで見られました。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。